「費用と提案内容のバランスで評価します」で果たして伝わるのか?

2018/04/11

決してNOと言わない開発会社

料理人が最も困るのが「何でもいいからおいしいものを・・・」というオーダーだといいます。
ましてや視覚やイメージで捉えにくいコンピュータシステムでは「やりたいことはざっとこんな感じで、あとは費用と提案内容のバランスで評価します。」では、話しが伝わりません。

ですが開発会社は受注するために「お客様の仰るとおりです!」と言って、適当に提案書を書いたり、真面目な会社は、一生懸命に想像力を働かして内容を考えます。ですが所詮のところ想像で埋めるにすぎません。こうして行き先がズレ始めます。開発作業の行き先は間違いなく泥沼です。

正確に伝えるためのツールとは?

そこで「こんなはずでは…」を防ぐ、転ばぬ先の杖があります。それは提案依頼書(RFP)です。
RFPがもたらすメリットを5つほど挙げてみます

・システム要求が見える化できる。
・依頼先に意図が明確に伝わる。
・ベンダー間の比較が容易になる。
・時間が短縮できる。
・横槍が無くなるため社内調整が容易になる。

作ると作らないとでは、進行に大きな差が出る。それが提案依頼書(RFP)なのです。

この記事を書いた人について

谷尾 薫
谷尾 薫
オーシャン・アンド・パートナーズ株式会社 代表取締役
協同組合シー・ソフトウェア(全省庁統一資格Aランク)代表理事

富士通、日本オラクル、フューチャーアーキテクト、独立系ベンチャーを経てオーシャン・アンド・パートナーズ株式会社を設立。2010年中小企業基盤整備機構「創業・ベンチャーフォーラム」にてチャレンジ事例100に選出。