テレワーク導入にあたって超重要なたった一つのこと

2020/03/27


この数ヵ月の間、多くの企業でテレワーク・自宅勤務化が急ピッチで進められています。
先日も以下のコラムを書きました。

いまやニュースで「テレワーク」という言葉を聞かない日はないくらい、スタッフを守るために”待ったなし”の気運です。
その一方で、固定概念のゆえ「テレワークなんてウチはやりたくない・・」と考えるマネジメント層の方もいらっしゃいます。

「そもそも仕事というものは、顔を突き合わせてやるもの。対面で話さないと人と人との交流は生まれない」
「どうせサボられても分からないからな・・」

というような感じですね・・。

しかし私が知る範囲では、工場設備をお持ちで、その場所に行かないと仕事ができないという企業でも、スタッフ部門だけは在宅勤務化するなど適材適所で対応されているところもあります。
つまり「ウチは○○だから無理」という理由のもとに現状を肯定し続けると、そろそろお天道様の目が厳しくなることでしょう。

ちなみに私たちオーシャンでは12年前の創業依頼、テレワーク、リモートワークのスタイルを実践しています。
それでは前述のような固定概念がゼロだったかと言えば、実はそうでもありません。

私自身、務めた会社は大手メーカーはじめコンサルファームに至るまで、ガチガチの常駐カルチャーであり、会社に居る時間で上司の印象が決まる世界でした。またコンプライアンスという名の元に従業員だけではなく協力会社さんに至るまでマイクロマネジメントを強いるという有様で、そんな原体験を背負っての創業だったのです。

そんな私が、どんなことに折り合いを付けて今のようなスタイルを作ったのかを、お伝えしたいと思います。

マイクロマネジメントを手放す

テレワークが語られるとき「スタッフの管理監督」をどうするかという話題が良く出てきます。
着席したらリモート経由でランプが点くとか、カメラで監視するとか、というあれです。
勤怠管理はしっかりやらないといけないとは思いますが、休憩時間やトイレ離席まで見張るのはちょっと・・・ですね。

私の場合は、まずここを大きく割り切りました。

マイクロマネジメントを手放すと言うと「聞こえ」は良いですが、もっとあからさまに言うと
「成果さえしっかり上げれば、途中たとえ遊んでいても知ったことじゃない」
という感じでした。

もともと当社はプロチームとして立ち上げたこともありますので、スムーズに割り切ることができました。
実際にそれで特に困ったことが起きたかと言うとそんなこともありません。
案ずるより産むが安しとは言いますが、実際にそれで廻ったのです。
(ちなみにスケジュール管理が苦手で、納期を守れないメンバーが居ますが、それはまた別の原因なので省いていますが・・)

この形にして数年経ったころに、実はもうひとつ「新たな気づき」がありました。
私自身が経営者通しの集いや交流に時間を割くようになったときに、ふと感じたことでもあります。
それは経営者の外交活動というのは「そもそも遊びじゃないか?」という気付きです。

定例会や勉強会という名の仲良しクラブ活動、親睦会やゴルフだってそうでしょう。
あくまでも名目は「仕事」、しかし実際は体の良い「息抜き」や「サボり」であったりもするわけです。
つまり経営者だって仕事の可処分時間の多くを、遊びに費やしているではないか、とうことです。

もっとも真剣に遊ぶからこそ、仕事につながることもあるわけですが、それは風が吹けば桶屋が儲かるくらい遠い話しです。
つまり自分だって結構遊んでいるではないか、ということに気付いたわけですね。
この発想に届いたときに「結果さえしっかり出せば、遊んでいても構わない」という考え方がさらに強まりました。

少し余談になりますが、経営者通しの遊びの効用というのは、普段の活動ではなかなか会えない人と会えることです。
師と仰げる人との出会いもあります。脳内刺激を受けて自分をパワーアップすることで本業も良くなります。
なお私の場合は遊びも真剣にやってまして、その基準は「どうせ頼むならこの人にお願いしよう」と感じて貰えるくらいのハードルを設けています。ですので自分自身が結果に厳しいというのが根っ子にあるのだと思います。

10年後に今を振り返ると、きっと感慨深いかも知れない・・

さて10年後に現代を振り返ってみれば、遅々と進まなかった第四次産業革命が、感染症をきっかけに口火を切らされたことが思い起こされることでしょう。

第四次産業革命 は、18世紀の最初の産業革命以降の4番目の主要な産業時代を指す。それは物理、デジタル、生物圏の間の境界を曖昧にする技術の融合によって特徴づけられる[1]。第四次産業革命はロボット工学、人工知能 (AI) 、ブロックチェーン、ナノテクノロジー、量子コンピュータ、生物工学、モノのインターネット (IoT) 、3Dプリンター、自動運転車などの多岐に渡る分野においての新興の技術革新が特徴である。

引用元Wikipedia

その新しい変化の流れに飛び乗って正解だったと思う日は必ず来ます。

実は歴史上、会社という概念ができてオフィスに通うという習慣ができてから、わずか100年足らず。
膨大な人類歴史の中で私たちに刻まれたDNAの観点では、わずかここ最近に刻まれた習慣に過ぎません。
つまり自分たちに刻まれている習慣的な母体に回帰するという歴史的な解釈も成り立つのかも知れません。

毎日通勤電車に乗ってオフィスに通っていたというのが語り草になる日も夢ではなさそうです。

 

この記事を書いた人について

谷尾 薫
谷尾 薫
オーシャン・アンド・パートナーズ株式会社 代表取締役
協同組合シー・ソフトウェア(全省庁統一資格Aランク)代表理事

富士通、日本オラクル、フューチャーアーキテクト、独立系ベンチャーを経てオーシャン・アンド・パートナーズ株式会社を設立。2010年中小企業基盤整備機構「創業・ベンチャーフォーラム」にてチャレンジ事例100に選出。