知らない間に使っているかも知れないダメな言葉

2013/06/10

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たった1人に伝わると大勢が感動する GIFTの法則  平野 秀典 (著)

普段の打ち合わせで無意識に使っているかも知れない「潜在意識にダメージを与える」言葉をまとめます。これらの言葉を口にすると、どんなに一生懸命仕事をしていても、いつしかビジネスが蝕まれ、顧客を失うという恐ろしいものです。

僕なりの解釈を加えつつ、読後メモを書きました。

顧客満足

満足とは「足りないモノを満たす」という意味があります。モノ不足の時代にはビジネスの指針として重要でした。成熟した現在においてはマッチしません。

これに良く似た表現に「ニーズに応える」があります。顧客のニーズに応えるアプローチは、足りないものを満たしたあとは、その人や企業には用が無くなってしまいます。意識がこのレベルで停止するといずれ顧客から見放されます。

差別化

他と違うだけで魅力がない特徴を作ること。顧客からポジティブに選ばれることはありません。独自化、もしくは先鋭化を目指すべきでしょう。

ターゲット

「標的」を意味する英語。潜在意識には「敵」と刷りこまれます。「ファンをつくる」こととの対極です。

囲い込み

誰しも囲い込まれたくないでしょう。自分がされたくないことを、ユーザに適用しようとすると、潜在意識はNOを出します。

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ちなみに僕らのビジネスチームでは、これらはすべて禁句です。言葉には魂が宿ります。たかが言葉とは言えないところに奥深さがある気がします。

 

この記事を書いた人について

谷尾 薫
谷尾 薫
オーシャン・アンド・パートナーズ株式会社 代表取締役
協同組合シー・ソフトウェア(全省庁統一資格Aランク)代表理事

富士通、日本オラクル、フューチャーアーキテクト、独立系ベンチャーを経てオーシャン・アンド・パートナーズ株式会社を設立。2010年中小企業基盤整備機構「創業・ベンチャーフォーラム」にてチャレンジ事例100に選出。