「kintone」というアプローチとしっかり向き合ってみる

2019/04/23

業務連絡です。当社オーシャンは、サイボウズさんからセミナー会場をご提供いただいたり、kintone(注)を広めるために当方がイベントの主催者になったりと、いろいろとお付き合いをさせていただいていました。

さて、当社オーシャンではお客様にkintoneを紹介することはあっても、自分たちの開発サービスとしては未提供でした。
そこでサービスの幅を拡げていくために、kintoneを積極的に取り扱うべく体制を整えました。

今後、見合うようなニーズがありましたら是非お声掛けいただけると幸いです。
ちなみにkintoneに向いていると思われるケースについて私なりの解釈で列挙してみます。

1.EXCELでのデータ管理に限界を感じている

EXCELからの脱却、それだけでも最初のきっかけとして充分かと思われます。EXCELで属人化した仕事をアプリケーション化するのは、いくつも階段を上がる必要がありますが、まずはEXCELを読み込むだけで階段を一つ上がれる。これがkintoneによるアプローチで一番美味しいところではないでしょうか。

【例】カバーできる部門の仕事(参考)

営業・セールス、顧客サービス・サポート、調達・購買、総務・人事、企画・マーケティング、開発・品質保証、法務・知財、情報システム部門など

2.導入はスピード重視

既存の業務や仕事のやり方を効率化したい場合は、じっくりと中期的に作って3~5年かけて成果を回収する、といった従来型のSIスタイルではなくて、早ければ早いほど助かります。数か月、場合によっては1~2ヵ月くらいで動かしたいという場合に、威力を発揮します。

3.使いながら少しづつ改善していきたい

ストックよりもフローのような使い方が向いています。まずは軽く始めて、少しづつ変えていく、そのような運用にマッチします。これはシステムベンダー側よりユーザー側に近いコンセプトでサービスが提供されているからだと思います。

4.見た目や細かいところにはこだわらない

kintoneは見た目の部分や、細かい機能を作りこむ、といった用途には向かないようです。個別最適の底なし沼にハマってしまうようなカルチャーの組織には逆にストレスしか感じないかも知れません。全体最適を重視し、個々の便利さには目をつぶることができる、この考え方でないと逆に難しいツールです。

5.コラボレーション的な用途を望んでいる

kintoneではデータベースもアプリもクラウド上に置いてインターネット経由で利用すること前提にサービスが設計されています。チーム内、部門間、コーポレート間と、利用者が複数存在するという「全体系」において、威力を引き出すことができます。

6.システム費はP/Lの経費勘定で計上

前項で触れましたが、じっくりと作って稼働後に償却するものではなく、初期費用をミニマム化して、それをうまく利用しながら経費を支払うイメージです。

抜けていることがあれば追記しますので、ご指摘ください。
指摘もご注文もお待ちしていますw

【注】kintoneについて

kintone(キントーン)とは、サイボウズ株式会社が提供している、webデータベース型の業務アプリ構築クラウドサービス。マウス操作で直感的に自社に合ったシステムが作成できる。
従来のシステム開発は、プログラミングができる社内開発体制か、システムインテグレータへの依頼が必要だった。しかし、日本国内においてはkintoneがリリースされてからユーザーが「業務システムは自分で作る」という考えや、開発会社においても「ユーザーと一緒に良いものを作っていく」という意識が浸透し始めた。 その結果、人月商売だったシステム開発の考え方に変化が起こりつつあり、顧客の目の前で開発を行う面前開発など、新たな開発手法も見られるようになった。(wikipediaより抜粋)

 

この記事を書いた人について

谷尾 薫
谷尾 薫
オーシャン・アンド・パートナーズ株式会社 代表取締役
協同組合シー・ソフトウェア(全省庁統一資格Aランク)代表理事

富士通、日本オラクル、フューチャーアーキテクト、独立系ベンチャーを経てオーシャン・アンド・パートナーズ株式会社を設立。2010年中小企業基盤整備機構「創業・ベンチャーフォーラム」にてチャレンジ事例100に選出。